ダンジョンズ&ドラゴンズを見た赤子の話
ダンジョンズ&ドラゴンズという映画を、赤子と一緒に観た。
内容の話ではなくて、7歳児が抱いた映画の感想の話をします。
途中、魔法の煙で親も子もわからなくなり、ゾンビみたいになって生者を襲う、みたいなシーンがあった。
映画館で、そこが怖い!と目と耳を塞いでいた赤子。
最終的には「怖かったけど面白かったね」という感想に落ち着いたんだけど、その次の日の夕飯時。
・普通に夕飯を作って出した
・わたしは糖質コントロールで白ごはんなし
至って普通の夕飯の風景だったんだけど、赤子の様子がおかしい。
一口一口なにやら食べづらそうで、不快そう。
好みの味じゃなかったかな?前にも出した時はパクパク食べてたけどな?
と不思議に思って
「おいしくない?」「好きな味じゃない?」
と何回か質問した。
その度に赤子は「そんな事ないよ」「おいしいよ」と言う。
あまりにつらそうに食べるので、しつこいかな?と思いながら聞いたら
「何でそんなこと聞くの...」と言う。
「え、いや、なんかいつもと様子が違うから」
「そんなことないよ」
そうかなぁ?と思いつつ、なかなか食が進まないので、わたしが赤子のお箸で「あーん」して食べさせることに。
「あーん」はもうずいぶん長くやってなかったから、赤ちゃんみたいだなと微笑ましく思って食べさせて、完食。
その後、いっしょにお風呂に入った。
お風呂の中で、映画の話を始めた赤子。
「映画みたいに、かぁしゃんが僕の知らない間に悪者になって、ごはんに毒を入れてるかもしれないと思ってた」
え!?どういうこと?とびっくりしたけど、だから晩ごはんをなかなか食べなかったのか!と納得。
「かぁしゃんだけごはんがないのもあやしかったし、いつもしない「あーん」したのもあやしかった。なんで食べないのか何回も聞いてきたのもあやしかった。毒が入ってると思った」
本人も笑いながら言ってたんだけど、私の中でも一連の不自然な反応がつながったので、2人でめちゃくちゃ笑った。
赤子的には、毒を食べたらどうなる、みたいな具体的なイメージがあるわけではなく、いつもと違う(ように見える)わたしの言動をあやしんでいたらしい。
「かぁしゃんはぼくのこと大好きやし、そんなことするわけないのにな!」と、自分に言い聞かせるように大きな声で言っていた。